もうすぐバレンタイン!フィジーのビーントゥバーチョコレート3選

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もうすぐバレンタインデー!ということで、今回は、フィジーに行ったらぜひ一度は食べてみて欲しいビーントゥバー(Bean to Bar)のフィジーチョコレートについて特集します。
チョコレートのイメージが薄いフィジーですが、実はこだわりぬかれたメイドインフィジーの自然派チョコレートがたくさんあるのです!

 

ビーントゥバー(Bean to Bar)とは?

最近日本でもよく耳にする「ビーントゥバー(Bean to Bar)」のチョコレートですが、ビーントゥバーとはそもそも何なのでしょうか? ビーントゥバーとは、チョコレートの製法のひとつで、チョコレートの原料であるカカオ豆の焙煎からチョコレートを板状に加工するまでを単一の工房で行う手法。

つまり、チョコレートが豆(bean)から板(bar)になるまでを一貫して行う製法がビーントゥバーというわけです。 ビーントゥバーの製造方法では、カカオ豆の選別から丁寧にこだわり抜いて作られるため、通常の方法よりも時間と手間がかかり、チョコレートの中でも少量生産の高級品。

また、ビーントゥバーのチョコレートには余計な添加物や香料などが入っておらず、自然派のチョコレートとしても注目を集めています。ビーントゥバーのチョコレート専門店は、2000年代後半にアメリカを中心に大流行し、近年日本でも増えているようです。(参考:macaroni

フィジーチョコレートの歴史

チョコレートといえば、ガーナやベルギーなどの国を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。では、フィジーはどうでしょう?

フィジーに最初にカカオ豆が持ち込まれたのは、1880年代のイギリス植民地時代。イギリスがトリニダードからカカオ豆をフィジーに持ち込み、カカオの木がフィジーに広まったことがフィジーでのカカオ栽培の始まりです。

しかし、その後は現在のフィジーの主食でもあるタロイモやキャッサバなどの人気が高まり、一時は大量に栽培されていたカカオの木々は手付かずの熱帯雨林へと姿を変えてしまいました。

そんなとき、「職を失ったカカオ農家を助けたい!」「フィジーのチョコを守りたい!」という思いで、2006年にトモヒロさんとハルミさんという日本人夫婦がフィジー初のビーントゥバーチョコレートの製造・販売を行う会社を立ち上げました。 以降、フィジー産の材料を使ったビーントゥバーのフィジーチョコレートが数々誕生し、フィジーのチョコレート産業は復活を果たします。

この記事では、その中でも特に有名なフィジーチョコレートを3種類ご紹介します。

フィジーチョコレートのパイオニア「Fijiana Cacao」

まずご紹介するのは、フィジーで最も有名なビーントゥバーのチョコレートブランド「Fijiana Cacao」です。

(画像:Fijian Walker

「Fijiana Cacao」は先程フィジーチョコレートの歴史でご紹介したトモヒロさんとハルミさんが創ったチョコレートブランド。いわば、フィジーチョコレート界のパイオニア的存在で、絶滅しかけたフィジーのチョコレート産業を復活させたことでも有名です。

(画像:My Fiji Store

「Fijiana Cacao」では、カカオ豆の発酵から焙煎・加工に至るまで、全て手作業。また、生産過程はもちろん、原材料も全てメイドインフィジーなのです。

フィジーで作られたカカオは、酸味が少なく、香り高いナッツのようなテイストが特徴。

「Fijiana Cacao」の商品には、そのようなカカオの香りを存分に感じられるダークチョコレートや少し甘みのあるミルクチョコレートのほか、ココナッツ入りや海塩入りチョコレート、カヴァというフィジーの伝統的な飲み物やノニという太平洋地域諸国で栽培される果実を使ったチョコレートなど様々な種類があります。

フィジーを訪れる外国人観光客の方にとても人気で、お土産として購入される方も多くいるようです。オンラインストアでの購入も可能ですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

◇Fijiana Cacaoの地図はこちら

日本人留学生に人気の「Fiji Chocolate」

次に紹介するのは、「Fiji Chocolate」です。

以前、フィジーで買うべきおすすめのお土産としてもご紹介しましたが、こちらは日本からの留学生にも大人気のチョコレートブランド。実はこちらのお店も日本人の方が経営に携わっています。また、「Fiji Chocolate」はカカオ産業の衰退以降初となるフィジー人ショコラティエを誕生させたことでも知られています。

Nadiにある店舗「Fiji Chocolate Factory & Shop」はカフェにもなっており、お土産用のチョコレート以外にも、チョコレートドリンクやプディングなどを食べることができます。(そして、なぜか蕎麦を食べることもできます笑)

 

 
 
 
 
 
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「Fiji Chocolate」のチョコレートには、100%フィジーで地産地消・オーガニック・乳製品不使用・フェアトレードという4つの大きなこだわりがあり、フィジーのカカオ農家やチョコレート生産者をはじめ、消費者の健康にも優しいチョコレートのみをこだわり抜いて製造し、販売しているのです。実際にチョコレートを食べてみたという方によると、日本のチョコよりも粘り気が少なく、味はカカオの風味が強くて甘すぎないのだとか!

皆さんも、Nadiに滞在する際は、ぜひ店舗に足を運んでみてください!

◇Fiji Chocolate Factory & Shopの地図はこちら

フィジーっぽさ満点の「Vanua Chocolate」

最後にご紹介するのは、フィジーっぽい雰囲気満点の「Vanua Chocolate」です。

「Vanua Chocolate」の「Vanua」とは、フィジー語で「大地・人・文化がハーモニーの中で共存する」という意味があり、フィジー人の価値観を表す深い言葉。その言葉の通り、「Vanua Chocolate」では、フィジーの大地でカカオの木を育て、フィジーの人の手によって製造・加工、そして、作ったチョコレートを世に送り出すことでフィジーのビーントゥバーチョコレート文化を体現しています。

 

 
 
 
 
 
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「Vanua Chocolate」の最大の特徴は商品ラインナップの多さ!

ビーントゥバーのチョコレートの多くは板チョコの形状が多いのですが、こちらにはカカオ豆を焙煎し砕いたカカオニブや、ギフトにもぴったりな一口サイズのボンボンショコラなどのほか、Nadiにある「Vanua Chocolate Cafe」では、チョコレートを使ったケーキやクッキー、チョコレートドリンクなどを楽しむことができます。(チョコレート以外には、フィッシュ&チップスなどの軽食をいただくことも可能です。)

ちなみに、こちらのカフェに行くと、日本語が少し話せるフィジー人店員の方に喋りかけられたり、インド系のオーナーの方が所有する貸家への入居を勧められたりするのだとか!笑なんともフィジーらしいお店です。

こちらのカフェはフリーバードNamaka Campusの目の前にあるので、留学の息抜きとしても行ってみてはいかがですか?

◇Vanua Chocolate Cafeの地図はこちら

フィジーのビーントゥバーチョコレート、お試しあれ!

いかがでしたでしょうか? 「チョコレート」という言葉ではあまり連想されないフィジーですが、実は原料の生産から販売までこだわりぬいたビーントゥバーチョコレートが隠れた名品として存在しているのです!

また、フィジーで生産されたビーントゥバーチョコレートを購入することによって、現地のカカオ農家さんたちを支えることもできます。 メイドインフィジーのビーントゥバーチョコレート、皆さんもフィジーを訪れた際のお土産に買ってみては?

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