時間に追われない「フィジータイム」の秘密〜毎日がラクになる魔法の言葉〜

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皆さんは、日常の中で「時間がない」と感じることはありませんか?
私は今大学3年生なのですが、授業に課題、バイトにサークルなどなど、毎日何かしらに追われている気がします…

しかし、「時間がない」と感じるのは、自分自身の考え方のせいなのかもしれません。
現に、世界幸福度ランキング第1位のフィジーには「時間がない」なんて概念はありません!

そこで、今回は、時間に追われないフィジー特有の価値観「フィジータイム」を紹介します!

「フィジータイム」とは?

まず、「フィジータイム」とは一体何なのか? Fiji Pocket Guideによると、「フィジータイム」とは、「まあ、いつかは何とかなるだろう
(もしくは、何とかならなくても構わない)」という時間に縛られない心構えのことをいいます。

つまり、フィジーでは時間がゆったりと流れ、ガチガチのタイムスケジュールに追われることはほぼないのです!

「フィジータイム」の実態

では、この「フィジータイム」の実態とはどのようなものなのでしょうか?

待ち合わせ

日本の場合

皆さんは、待ち合わせに遅れたとき、相手にどのようなことを言いますか?
日本では、「すみません、うっかり忘れ物を…」「電車が遅延してしまって…」など、申し訳なさをアピールすることが一般的だと思います。

フィジーの場合
しかし、フィジーではそんな言い訳をいちいち考える必要はありません。

「遅刻したでしょ!」と言われても、「フィジータイム!」の一言で全てが許されるのです!(何という心の広さ!!)ちなみに、学校の先生に子どもの誕生日パーティーに呼ばれたので行ったところ、2時間待ったのちに電話でそのパーティーがなくなったことが判明し、結局別のパーティーに参加することになったというエピソードを持つ現地インターン生も…!

バス

日本の場合

日本では、バスは時刻表通りに来るのが普通ですよね。万が一遅れた場合には、遅延切符をもらい、遅延を証明する方も多いと思います。

フィジーの場合

しかし、フィジーでは、交通機関も「フィジータイム」です。例えば、バスの停留所には時刻表もなければ、1日に何本走っているのかもわかりません。そのため、バスが走っている時刻は常にバラバラなのです。

現地インターン生の話では、30分程度は遅れるのが普通で、人がたくさん乗ってきたら発車するのだそう。(こうなると、相手や自分が遅刻してもまあしょうがないかという気持ちになってきますよね!!)

フィジー特有のカヴァ文化

また、フィジーにはお酒を飲んだ時のような感覚をもたらすカヴァという伝統的な飲み物があるのですが、カヴァを飲んでいる間も「フィジータイム」!

今日は何時に寝るのか、明日は何時に起きれば良いのかということは誰も気にしません。(今が楽しければそれでいいのです!!)

このように、日本の感覚とはかけ離れた「フィジータイム」。フィジーで過ごしていると、相手や自分が遅れても「ま、いっか」という気持ちになってきます!

 

「フィジータイム」の例外

しかし、フィジーで生活していても全てが「フィジータイム」とは限らず、例外も存在します!

学校

例えば、学校。Free Bird の学校では、時間割通りに授業が行われます。そのため、バスがなかなか来ない時はタクシーで登校する人も!ちなみに、タクシーの初乗り料金は $2(約100円)前後で、日本と比べるととても安いです。(タクシーが遅れることもありますが笑)

映画

また、映画も時間通りに上映されます。料金は大人 $8(約500円)で、これまた安いです!映画好きの方はもちろん、映画を見ながら英語も勉強できるのでおすすめですよ!

外国人向けツアー

さらに、外国人観光客向けツアーも時間通りに行われます。ツアー参加者はフィジー以外の人なので当たり前といえば当たり前なのかもしれませんね。

仕事を終える時間

最後に、仕事を終える時間も時間通りです。そのため、フィジーの人は営業時間が終わったらすぐに店を閉めるほか、学校の先生も授業が終わったらすぐに帰宅します。「早く仕事を切り上げて、余暇を楽しむ」というのがフィジー流なんですね!

「フィジータイム」は心の持ちよう!

 

ここまで読んでくださったみなさん、「フィジータイム」はフィジーでしか通用しない、なんて思っていませんか?

確かに、待ち合わせに遅れても全然平気、バスが気まぐれな時間に来るというのは日本の常識ではあり得ないかも知れません。
しかし、日本でも10分待っても友人が来ない、電車やバスが遅延している、なんてことはよくありますよね!

そんな時、「まだかよ」「間に合わないじゃん」とイライラするのではなく、「ま、これもフィジータイムだから仕方ないか!」こんな風に考えるようになるだけで忙しい毎日がラクになるのではないでしょうか?

時間に追われない幸せ

いかがでしたか? 「フィジータイム」は「なんとかなる」という精神と「今が良ければそれでいい」という価値観のもとに成立しています。

時間に対して寛大な心を持ち、毎日をラクに過ごすことが、フィジー人の幸せの秘訣なのかもしれません!

みなさんも日常に「フィジータイム」の概念を取り入れてみては?

参考:

「フィジータイム|なぜフィジー人は時間を守らないのか」

「Fiji Time」 「7 Fun Facts about Fiji: What is Fiji known for?」

「フィジーの文化や習慣を紹介。ケレケレやフィジータイムって何?」

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