クリスマス間近!フィジーでオススメのクリスマスの過ごし方

フィジー基本情報
文化

12月にはフィジーにとって重要な祝日が二つあり、フィジー各地でお祝いが行われます。特にChristmas Dayはキリスト教徒が多いフィジーでは大事な日とされており、イエスキリストの誕生を盛大にお祝いします。Christmas Dayを初めとして新年までの間の一週間がお祝いシーズンとなり、友達や家族とともに長い連休を楽しみます。日本人も参加することのできるパーティーも多くあり、現地の人と一緒にそれぞれの祝日を楽しんでみてください。

今回の記事では、12月に祝日となっている日本で人気のChristmas Day、そして日本ではあまり馴染みのないBoxing Dayについてフィジーではどのようにしてお祝いをしているのか、都市部だけではなく村にも着目しながら紹介していきたいと思います。

フィジーの祝日(12月) Christmas Day

フィジーでは多くの国同様に毎年12月25日はChristmas Day(クリスマス)として祝日となっています。学校や会社のほとんどが休みであり、多くの人がこの日を家族や友人と過ごします。フィジーでは日本とは違い、真夏のクリスマスとなります。

12月25日はイエス・キリストの誕生の日とされており、フィジー人の多くがキリスト教徒であることからクリスマスをとても重要な祝日であると捉えている国民が多くいます。キリスト教徒を中心に盛大に数多くある教会でクリスマスのお祝いがされています。
クリスマスの時期にフィジーに行った際は、フィジーの文化や伝統に触れることができ、日本にはないとても楽しく、思い出に残る体験をすることができます。 クリスマスの時期に友達や家族と一緒にフィジーを訪れ、現地の人々とともに盛大にクリスマスをお祝いしてみてはいかがでしょうか。

きっとあなたが参加することのできる楽しい行事があり、他の時期には見られないフィジーの一面を見ることができるかもしれません。

 

フィジーでオススメのクリスマスの過ごし方

現地の人の過ごし方

フィジーにいる多くのキリスト教徒は12月24日と12月25日の両日教会に行き、クリスマスをお祝いします。その後、友達や家族と一緒に家で過ごし、クリスマスパーティーを開いてプレゼント交換などをして盛り上がります。クリスマスパーティーでは、ガーリックチキン、魚、キャッサバ、マトンが料理として出され、友達や家族とともに楽しく食事をします。また、クリスマスキャロル(イエス・キリストの誕生を祝い、誕生に関する逸話を歌詞にした歌)を謳歌し、キリストの誕生を祝福します。

 

フィジーの村では、クリスマスの日から大晦日まで一つの長い休み(二週間)と考え、毎日人々が友達や家族と一緒に村の一番大きい家に集まってクリスマスと新年のお祝いを一緒に行います。時には女性が伝統的なファンダンス、男性がスピアーダンスをして場を盛り上げます。クリスマスツリーはカラフルなリボンで飾り付けされ、クリスマスの象徴となっています。

 

ファンダンス

Youtubeより village ladies perform fan dance in Fiji

 

スピアーダンス

Youtubeより Fiji Spear Dance (Meke Wesi) at the T+L Global Bazaar 2011

 

観光客向け

多くのリゾート地では海外からのお客様向けに盛大なクリスマスお祝い行事が用意されています。また、サンタさんが突然スピードボードに乗って(フィジーではサンタさんの移動手段がソリではなく、スピードボードです)現れるパフォーマンスもあり、お客様を大いに喜ばせてくれます。教会に行けば、日本人でも参加することのできるミサが行われており、日本では体験できない祭典に参加することができます。

 

日本ではクリスマスが祝日ではなく、盛大にお祝いされることはありませんが、フィジーではクリスマスが重要な祝日となっているため、多くの祭典や行事が行われます。村や都心部、リゾート地含め各地で様々なイベントが大晦日にかけて続きます。クリスマスの時期にフィジーに行った際は是非参加してみてください!

フィジーの祝日(12月)Boxing Day

フィジーの年内最後の祝日はBoxing Dayです。この言葉を聞いて、スポーツのボクシングを思い浮かべた方が多いのではないでしょうか。私も最初聞いたときはスポーツに関係した祝日であると思いましたが、大きく異なります。

Boxing Dayとは、「クリスマスの次の平日」をお祝いする日となっています。日本ではこのような日がありませんが、オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア地域の国々やヨーロッパ諸国ではBoxing Dayが確立されています。

先ほども述べましたが、フィジーではChristmas Day、Boxing Day、New Years Dayと祝日が連続するため、クリスマスから新年まで継続して都市部や村ではお祝いがされています。 クリスマス翌日(12月26日)が土曜日や日曜日である場合は、次の平日がBoxing Dayとして祝日となります。

直近では2020年12月26日(土)がBoxing Dayとなっており、土曜日であることから12月28日(月)が振替休日となっています。 

Boxing Dayの歴史とお祝いの仕方

歴史

Boxing Dayは、1871年に初めてイギリスで祝日となりました。それ以降、イギリスをはじめ、イギリスが過去に植民地支配していた国々でもBoxing Dayがお祝いされるようになり、現在では数多くの国(オセアニア地域、ヨーロッパの国々)でお祝いがされています。

現地の人の過ごし方

この日、フィジー現地の人はクリスマスの日同様に家族や友達と過ごします。特にクリスマスの日に会えなかった友達や家族が中心となり、家に集まって盛り上がります。この日はほとんどの学校や仕事が休みとなるため、のんびりとした時間を過ごしています。

各スポーツの協会はこの祝日を利用して様々な試合や大会を行えるように調整するため、外で行われているラグビーやサッカーなどの試合観戦をする現地の人も多くいます。

名前の由来

名前の由来には諸説があり、決定的なものはございません。

 

説①

クリスマスの次の日は、もともとお金持ちの人々の使用人がクリスマスの代わりとなる休暇をもらって家族に会いに帰ったりする日でした。それぞれの使用人がbox(箱)を与えられて、お金持ちの人々からもらったプレゼントや食べ物をboxに入れて自分の家に持って帰ったことからBoxing  Dayとなりました。 

 

説②

クリスマスの次の日に聖職者が施しを集めた箱(特に教会にあります)を開ける習慣があったため、Boxing Dayとなりました。この箱に入っているお金は貧しい人々に対する寄付であり、クリスマスの日に多くのキリスト教徒が施しを行なっていました。現在でもフィジーのいくつかの教会では箱を開ける習慣が残っています。

 

説③

説②と似ていますが、クリスマスの時期に貧しい人のために寄付を行う伝統があり、貧しい人に対して食べ物や生活用品を「箱」で寄付する人々が多かったため、Boxing Dayとなりました。

 

三つの説に共通しているのがBoxing Dayの部分をスポーツの「ボクシング」ではなく、「Box(箱)」として認識し、箱が名前の由来に大きく関わっていることです。

まとめ

他の月同様、12月もフィジーに渡航する皆様にとって楽しいパーティーや行事が各地で行われています。特に12月は新年に続く約一週間に渡るお祭りムードの始まりであり、Christmas DayとBoxing Dayは現地の人にとってとても重要な意味を持ちます。
フィジーの祝日は文化や宗教に関連したものがほとんどであり、フィジーが多民族国家でそれぞれ違う宗教を信仰していることから多くの祝日が設定されています。それぞれの信徒が多い・少ない関係なくそれぞれの宗教に関連する日をすべて尊重し、祝日としていることで異宗教同士の対立が少ないです。

宗教や文化に関連する祝日がほとんどですが、信仰していない日本人が参加することのできるイベントも多くあり、それぞれの祝日によってお祝いの仕方も異なっています。フィジー人は常に日本人を歓迎してくれ、現地の文化に触れる機会が多くあるため、思い出づくりにフィジーを訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

タグ: 文化

著者プロフィール

カテゴリー

タグ