海外では現地SIMとWiFiレンタル、どっちが安い?

海外生活

海外に到着したら、まずは何が気になるでしょう?皆さんは、まず何をしたいと思いますか?

私の場合、どこの国に行ってもまずはインターネットの確保が必要不可欠です!

 

筆者は渡航国20ヶ国、海外在住歴14年ほどで、海外生活に関しては中級者程度となりますが、渡航国現地で一番安くインターネットを利用したい場合は、SIMフリーのスマホ端末を購入し、現地でSIMカードを購入されることを強くおすすめさせていただきます!

  • できれば費用を安く抑えたいけど、途中でネットが使えなくならないようにデータ通信量もしっかり確保したい。
  • よく分からないから、複雑な手続きはできるだけ避けたい。
  • よく聞く「WiFiレンタル」とどっちが良いのか、知りたい。

このような疑問にお答えしつつ、インターネット利用のために、現地でSIMカードを購入することをおすすめする理由を説明させていただきます。

現地でSIMカードを購入するのが一番安い。ただし...

海外旅行先や留学先で、自分の携帯・スマホを使ってインターネットを利用するためには、以下のように様々な方法があります。

  • 現地SIMカード
  • WiFiレンタル
  • eSIM
  • 現地でのWiFiルーター購入
  • 海外ローミング機能

このうち、現地SIMカードとWiFiレンタルが一般的ですが、海外で最も安価にインターネットを利用できるのは、「現地SIMカード」です。

ただし、渡航先現地でSIMカードを購入してインターネットを使えるようにするには、以下3つの条件をクリアする必要があります。

 

条件①:SIMフリー端末を持っていること

SIMカードを利用するためには、SIMロックが解除された端末が必要です。SIMフリー端末であれば、渡航先で購入したSIMカードを利用することが可能です。しかし、SIMロックが解除されていない端末を持っている場合は、そのSIMロックを解除してから渡航する必要があります。

 

SIMフリー端末とは?

SIMフリー端末とは、特定の通信事業者にロックされていない、つまり他社のSIMカードでも利用できる携帯電話やスマートフォンのことを指します。

日本では通常、携帯電話やスマートフォンを購入する際には、その端末が特定の通信事業者と契約した場合のみ使用できるように、SIMロックがかけられています。つまり、例えばA社の携帯電話を購入した場合、その携帯電話はA社のSIMカード以外では利用できないという制限があります。

しかし、SIMフリー端末はこの制限がないため、どの通信事業者のSIMカードでも使用することができます。これは利用者が自由に通信事業者を選択し、契約内容や通信プランを自由に変更できる利点があります。

SIMフリー端末は、通常の端末と同じ機能を持ちながら、自由度が高いため、海外での利用や通信事業者の乗り換えなどに便利です。

 

SIMロック解除の方法

SIMロック解除の方法は、通常以下の手順で行われます。

通信事業者に問い合わせる

まず、自分の携帯電話やスマートフォンがどの通信事業者にロックされているかを確認します。その通信事業者に連絡し、SIMロック解除の申請方法や手数料、所要時間などを問い合わせます。

 

条件を確認する

通常、通信事業者によってSIMロック解除の条件が異なります。例えば、契約期間の満了や一定の利用料金の支払いなど、特定の条件を満たしている必要がある場合があります。

 

申請書類の提出

通常、SIMロック解除を申請する際には、本人確認書類や機種情報などの必要な書類を提出する必要があります。これらの書類は通信事業者の指示に従って提出します。

 

手数料の支払い

SIMロック解除には通常手数料がかかります。手数料の支払い方法や金額は、通信事業者によって異なりますので、事前に確認しておく必要があります。

 

解除手続きの完了

手続きが完了すると、一定の期間を経てSIMロックが解除されます。この期間は通信事業者によって異なりますが、数日から数週間程度かかることが一般的です。

 

確認

SIMロック解除が完了したら、他の通信事業者のSIMカードを挿入して動作を確認します。正常に動作すれば、SIMロック解除が成功していることを確認できます。


SIMロック解除は、通信事業者の方針や手続きに従って行われるため、手順や条件は異なる場合があります。したがって、SIMロック解除を行う際には、自分の機種や契約内容に合わせて、通信事業者の指示に従う必要があります。

 

条件②:渡航先にてSIMカードが購入できること

一部の国や地域では、SIMカードの購入が制限されている場合があります。特に観光地や地方都市などでは、SIMカードの入手が難しい場合もあります。

事前に購入の可否や購入場所について調査しておくことが大切です。

 

条件③:現地の店頭でSIMを購入できる会話力があること

現地でSIMカードを購入する場合、その国の言語でのコミュニケーションが必要です。

現地の言語でコミュニケーションを取ることができれば、店頭での購入がスムーズに行えるでしょう。

しかし、言葉の壁がある場合は、手続きが複雑になる可能性があります。

 

現地SIMカードの設定は店員さんがやってくれることが多い?

現地SIMカードの設定は、場所や提供業者によって異なります。一般的には、多くの場合、店員さんや販売代理店がSIMカードを提供する際に、設定の手順や必要な情報を案内してくれることがあります。しかし、全ての場所や店舗が同じようにサポートしているわけではありません。

特に観光地や主要な都市では、外国人向けのサービスを提供する場合、店員さんが英語や他の主要な言語で設定の手順を説明してくれることが一般的です。しかし、地方や小さな店舗では、自分で設定する必要があるかもしれません。

 

現地SIMカードの設定方法

海外で購入したSIMカードを利用するためには、通常、以下の手順を実行する必要があります。ただし、機種や通信事業者によって設定方法が異なる場合がありますので、ご利用の携帯電話のマニュアルや通信事業者の指示に従ってください。

SIMカードを挿入する:

まず、携帯電話のバッテリーを取り外し、SIMカードを挿入するスロットにSIMカードを挿入します。通常、SIMカードのスロットは携帯電話の背面や側面にあります。

 

携帯電話を起動する:

SIMカードを挿入したら、携帯電話の電源を入れて起動します。携帯電話が正常に起動すると、新しいSIMカードが検出され、設定画面が表示される場合があります。

 

設定を開始する:

携帯電話の設定画面で、新しいSIMカードを設定するための指示に従います。通常、設定画面で言語、地域、日付と時刻などの基本設定を行った後、SIMカードの情報を入力する必要があります。

 

APN設定を行う:

一部の場合、海外の通信事業者では、インターネット接続のためにAPN(Access Point Name)の設定が必要な場合があります。通信事業者から提供されたAPN情報を入力し、携帯電話のインターネット接続を有効にします。

 

電話番号の確認:

SIMカードが正常に設定されると、携帯電話の電話番号が表示される場合があります。この番号をメモしておくと、必要な場合に役立ちます。

 

通信確認:

最後に、インターネットブラウザやメッセージングアプリなどを使用して、SIMカードが正常にインターネットに接続できるかどうかを確認します。必要に応じて、通信事業者のカスタマーサポートに問い合わせてサポートを受けることもできます。

 

これらの手順に従って、海外で購入したSIMカードを正常に設定し、携帯電話を使用することができます。

SIMカードのメリット・デメリットと注意点

SIMカードを利用するメリット、デメリット、および注意点を以下に示します。

メリット

他の方法と比べて通信費が安くなることが多い
データ通信速度が速いことがある
現地の通信網を利用するため、利用可能範囲が広い

デメリット

利用する際に端末のSIMロック解除が必要な場合がある
言葉の壁がある場合、購入や設定が難しいことがある
一部の国や地域では、観光客向けのプリペイドSIMが制限されている場合がある

注意点

到着後すぐに利用できるよう、事前に調査や準備を行っておく
データ通信量や有効期限に注意し、必要なプランを選択する

WIFIレンタルのメリット・デメリットと注意点


WIFIレンタルを利用するメリット、デメリット、および注意点を以下に示します。

メリット

利用する際に特別な設定や準備が不要で、簡単に利用できる
複数のデバイスで共有できる場合がある
渡航先に関係なく利用できるため、利便性が高い

デメリット

レンタル料金が高額であることがある
利用できるエリアが限られている場合がある
速度制限がある場合があり、通信速度が遅くなることがある

注意点

レンタル期間や利用制限に注意し、必要なプランを選択する
到着前に予約や手続きを済ませておく

その他の選択肢もあるが....

上記のSIMカードとWiFiレンタル以外にも、海外でのインターネット接続手段として以下の選択肢があります。

eSIM

一部の端末で利用できるeSIMは、物理SIMカードを挿入する手間が省けるため便利です。ただし、利用可能な国や地域が限られている場合があります。

現地でWiFiルーターを購入

一時的な滞在ではなく、長期的な滞在をする場合は、現地でWiFiルーターを購入することも選択肢の一つです。しかし、初期費用がかかることや、帰国時の処分に手間がかかることが考えられます。

海外ローミング機能

一部の通信事業者では、海外ローミング機能を利用することで、自国のSIMカードをそのまま利用できる場合があります。ただし、通信費が高額になることがあるため、おすすめできません。

おすすめはSIMカード一択!ただし、それぞれの状況による

海外旅行や留学中のインターネット接続手段として、渡航先現地でSIMカードを購入して運用することが最も経済的です。多くの場合、現地のSIMカードは比較的安価で提供されており、その他の方法を利用するよりも通信費を大幅に節約できます。

また経済的な理由以外にも、海外、特に留学中のインターネット接続方法として現地SIMをおすすめする理由はいくつかあります。

高速通信:

現地SIMを使用することで、現地の通信網を直接利用するため、高速かつ安定したインターネット接続が可能です。特に、データ通信が必要なオンライン授業や研究活動において、高速な通信が求められます。

 

自由度が高い:

現地SIMを利用することで、自分の端末で自由に通信事業者を選択できます。そのため、自分に合った通信プランやサービスを選択することができ、自分のニーズに合った通信環境を構築することが可能です。

 

地元の生活に溶け込みやすい:

現地SIMを使用することで、現地の通信事情や生活環境にすばやく適応することができます。現地のSIMを使うことで、地元の人々と同じようにインターネットを利用し、生活に溶け込むことができます。

 

簡単な手続き:

多くの国や地域で、現地SIMを購入する手続きは比較的簡単です。通常、SIMカードを購入し、必要な手続きを行うだけで利用できます。また、インターネットで事前に情報を収集し、準備しておけば、到着後すぐに利用を開始することができます。

 

以上の理由から、留学中のインターネット接続方法として現地SIMをおすすめします。経済的で高速な通信が可能であり、自由度が高く地元の生活に溶け込みやすいため、留学生活を快適に過ごすための一助となるでしょう。

ただし、利用する条件や目的、滞在期間によっては、WiFiレンタルやその他の選択肢も検討する価値があります。自分に最適な選択肢を見極め、快適な海外生活を送るために、事前に情報収集と計画を行いましょう。

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