行ってびっくり!フィジー留学~ホームステイ編~

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BULA!! みなさんこんにちは、ひかるです。

コロナの影響でオンライン授業が主流となった今、『海外留学で学べることはスマホで学べてしまう。そのため、海外留学は時代遅れである。』という発言をされた有名人の方がいらっしゃいました。本当にそうなのでしょうか。

私たちが絶対に日本で経験できないこと。それは【外国人として生活すること】です。

私はフィジー留学を通して、文化も言葉も違う初対面の家族と生活を共にするという経験を2度しました。

知らないことだらけの不安な生活。
習慣や食事も、初めてのことばかり。

しかし、発展途上国と言われているフィジーでの生活は私の印象より、もっと日本と近いものでした。そして、日が経つにつれて、徐々にフィジー生活に順応していたのも事実です。

ということで、今回は、留学中1番重要になってくる生活についてのお話です。題して【行ってびっくり!フィジー留学~ホームステイ編~】です。

『海外生活』のイメージが通用しない!?

これは私だけかもしれませんが、海外の生活経験がなかったため、勝手に海外生活のイメージを持っていました。それは、

・外国では土足で家に上がる ・トイレはきれいじゃない ・水道水は飲めない

ということ。

これらはすべて私の『決めつけ』でした。

フィジーには日本のように玄関はありません。しかし、お家に上がるときは靴を脱ぎますし、私がいたお家では毎朝ほうきで家の中を掃除するほどきれい好きでした。

↑この手作り感がいいですよね

また、トイレは日本ほど機能性にすぐれているわけではないですが、特に問題はなく、きれいでした。(日本ほどきれいなトイレには出会ったことがないです。)

最後に1番驚いたのは、水道水が飲めるということ。ホストファミリーと初対面のとき、コップに入った水道水とマフィンを出してくれました。

はじめは少し抵抗があり、水道水を飲まずに水を買っていました。家族も気を遣ってくれたのか、毎食ペットボトルで水を出してくれましたが、その中身が水道水だと気づいたのはだいぶ先の話です。

つまり、”気持ち次第” ということですね。

鍵がいっぱい!厳重に施錠される敷地

次に驚いたのは、鍵の量です。 ホームステイ先に着くと、家族から鍵を渡されるのですが、その数なんと4つ! 敷地に入るための鍵(南京錠)、ドアの前にある網の鍵、ドアの鍵、自分の部屋鍵です。 何がどこだか正直覚えられません。

軽くジョギングしてこようと外から南京錠だけ閉めて出かけたことがあるのですが、鍵を忘れてしまい、永遠に塀の外で家族に気づかれるのを待っていたこともありました。 (フィジーにはインターホンがなく、スマホも持っていなかったためです。)

ここで、フィジーに住んでいる人たちの防犯に対する意識の高さを感じました。 私が滞在していたのは2回ともインディアンの家庭で、どちらも同じような施錠のつくりでした。

住んでいる地域や、生活水準によって家のつくりや施錠なども異なっているので、いろいろなお家を見られるかもしれません。

一見、家を締め切って、警戒心が強いのかなと思えますが、ベランダから隣人に話しかけたり、家の中からでも外の人と話したりしていたので、壁やドアなどの隔たりは、彼らのコミュニケーションにとってあまり重要ではないのでしょう。

虫への抵抗がなくなった!?『生き物』との共同生活

『虫』というワードに過敏に反応してしまう方は多いのではないでしょうか。 私も同じく、虫は苦手でした。 ゴキブリやクモを自分で退治するのは、並大抵ではない勇気が必要なのも知っています。

そんな私が虫を虫として見なくなり、虫も『生き物』だと感じるようになったのもフィジーでの生活がきっかけです。

私は、フィジーで虫と共同生活をしていました。

「え…気持ち悪い…」と思った方、その気持ちは2週間経った頃にはなくなります。 ※個人差があります

フィジーのゴキブリはモモンガのように飛びまわるため、目で追うことはできません。また、アリはどこからともなく出現しますので、正直諦めざるを得ないのです。

ある日、こんな出来事がありました。

一緒に住んでいたおばあちゃんが、毎朝私にコーヒーを入れてくれるのですが、その日のコーヒーには小さいアリが3匹くらい浮いていました。

(この時点で虫には多少慣れていたので)私はそのアリを取り除き、コーヒーをすべて飲み切りました。

ふと、中を見ると、マグカップの底には6匹ほどの小さいアリが。 …フィジー生活に慣れていたはずの私も、さすがに少し震えました。

その時に思ったこと。 『世界には、アリを食べる人もいる。犬を食べる人もいる。私たちも普段から生き物を食べている。だから今日のアリも、虫ではなく生き物。』

それからというもの、家で見かける虫たちを “気持ち悪い” という目で見るのではなく、同じ生きている生物として、そっとしておくようになりました。

人生考え方ひとつでこんなにも変わるのか、とコーヒーに浸ったアリたちが教えてくれました。 ※アリを食したのはこれが最初で最後でした。

ホームステイの“価値”とは?

“日本ではない国で生活してみる” ということは楽しいことばかりではありません。文化や言葉が違う人々との生活には、必ず失敗や驚き、戸惑いがあります。2度目だから大丈夫だろう、と思っていた2回目のホームステイでも、うまくいかないことはありました。

しかし、それこそが留学し、ホームステイをする価値だと感じています。現地の人たちと生活し、彼らの考え方や生活の違いを知ること。自分のイメージはイメージでしかないということに気づかされます。

この後の記事にも書いていきますが、私がフィジーで学び、私の人生を大きく変えてくれたのは『英語を学んだこと』より『自分が外国人としてフィジーに住んだこと』が大きく関係しています。

自分が経験したことのない環境で、新たな経験をすること。そして初めて、自分や自分が置かれている環境を一歩離れたところから見ることができます。

私たちが普段生活していて当たり前になってしまっていること。フィジーでの生活で、やはり日本は豊かであり、綺麗であり、住みやすい国だと感じました。しかし一方で、豊かであるために時間に対して過度に敏感になり、綺麗であるために排除されている生き物の存在にも気づきました。

どちらが良くてどちらが悪いというわけではありません。それらに気づく、知ることが私たちの人生を豊かなものにしてくれるのだと考えます。

私が一緒に生活していた2つのホストファミリーは、一緒に生活する中で、フィジーについてたくさんのことを教えてくださいました。ただ滞在しているだけでは気づけないこともたくさんありましたので、それはまた後ほど執筆させていただきます。

それではまた。

 

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