社会人の留学は目的がないと「逃げ」に?目的がない留学はNG!

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近年、社会人から留学へ行く人が増加傾向にあり、社会人を対象にした留学プログラムも豊富に存在します。

社会人で留学に行くきっかけは、人それぞれです。

「留学を通してスキルを身につけ、キャリアアップにつなげたい」

「ストレスの多い日本社会から逃げて、海外に行きたい」

しかし「リフレッシュしたい」「とりあえず海外に行きたい」などのあいまいな理由で留学を検討している人は、注意が必要です。

留学自体を「今の社会から逃げるための口実」にしていないでしょうか?

実際のところ、社会人留学を日本社会からの逃げ場として利用しようとしている人も少なくありません。

中には思い切って会社を辞めて留学したにも関わらず、帰国後のキャリアに全く活かせず後悔する人もいます。

社会人留学の場合、ただ目的なく渡航してしまうと、その後の人生・キャリアに悪影響を及ぼしかねません。

そこで本記事では、社会人留学で目的を定めることが重要である理由や、具体的な目的例を紹介します。

留学を検討している人は本記事を読んで、留学で後悔しないための目的や留学計画を考えてみてください。

社会人の留学は目的が第1に重要

社会人の留学では、目的を明確に定めた上で留学に行くことが最も重要です!

「とりあえず留学に行きたい」

「留学に行けば、何か価値観や新しいキャリアが思い浮かぶかも」

上記のようなあいまいな考えで留学に行くと、何も得られないまま帰国してしまうケースも少なくありません。

ここでは、社会人から留学をする上で押さえておくべきポイントを紹介します。

 

学生の語学留学とは意義が異なる

社会人留学は、学生の留学とは全く重みが異なると考えて良いでしょう。

学生の留学では、いわゆる異文化交流や自分探しを目的とした留学でも許されます。

また、休学をすれば留学中に学業へ支障が出ることはなく、長期留学も可能です。

しかし社会人の場合、ほとんどのケースで今の仕事を退職し、一度キャリアにブランクを空けて留学に行くことになります。

その後も国内で働く予定があるのなら、留学後の自分の姿を見据えておかないと後悔するでしょう

留学後のキャリアや働き方、生活などを踏まえて、留学プランを検討する必要があるでしょう。

 

専門性(スキル)を身につける留学が一般的

学生の場合は、英語力アップや交流を目的とした留学も多いですが、社会人留学では専門的なスキルを身につける留学が定番です。

例えば、海外の大学・大学院に通う中で、以下のような専門性を習得するコースもあります。

◎ビジネス
◎アート・デザイン
◎IT
◎医療・福祉
◎ファッション
◎ビューティー

上記のような内容が学べるコースは、学生ではなく、ある程度の社会人経験を持った社会人が対象です。

留学が珍しいものではなくなった昨今、「留学に行った」「英語力がある」という事実だけでは、転職活動での高評価に至りません

その後のキャリアへも活かすためにも、ただ英語力アップに全振りするのではなく、同時に専門性を身につけるのが一般的です。

 

目的を持たずに社会人留学をすると、帰国後に苦労する

社会人のなかには、留学の目的を一切考えずに留学へ行こうとする人もいます。

「今の仕事から逃げるため」や「自分探しのため」という理由で、海外留学に出る方も多いようです

このように、目的を持たない・あるいはアバウトな目的で留学すると、帰国後に間違いなく苦労するでしょう。

 

転職活動で話すことがなくなる

目的なく留学後に行くと、帰国後の就職活動で話せる内容がなくなります。

企業の採用面接官は、一度キャリアにブランクを作ってまで留学した求職者に対して、さまざまな疑問を抱えています。

「なぜ会社を退職してまで留学したのか?」

「なぜ学生の間に留学しなかったのか?」

「留学を通して何を得て、それをどう会社に活かせるのか?」

帰国後の転職面接では、上記のような質問を受けることが考えられるでしょう。

しかし、目的なしで留学に行った場合、こういった質問にうまく答えられません。

その結果、「計画性がない」「留学で得たのもがないのでは?」と見なされ、採用が見送られるケースがあります。

帰国後の就職活動で活かすためにも、以下の内容を説明できる必要があります。

・なぜ前職を退職してまで留学しようとしたのか
・何を学び、どのようなスキルを習得したのか
・留学経験を会社にどう活かせるのか

 

周りからの質問に返答できない

目的なく留学に行くと、家族や友人、同僚からの質問にうまく返答できない可能性もあります。

周りの同僚や友人が順調にキャリアアップするなかで、一から転職活動をする自分に悔しさを味わうこともあるでしょう。

留学自体がその後の人生やキャリアにつながるのではなく、留学を通して得たスキルや経験がその後に活きるということを頭に入れておきましょう

【参考記事】:社会人の留学!その後の転職(就職)はどうなる?不利なの?

 

社会人留学での具体的な目的の例

社会人の留学では、ただ英語力を習得するだけでは物足りないケースが多いです。

ここでは、社会人留学での具体的な目的例を紹介します。

 

英語力とITスキルの習得

英語力に加え、ITスキルの習得を目指すという留学目的もあります。

近年は、IT技術の発展やデジタル化の加速によって、国内ではIT人材の不足が深刻化しています。

ITに精通した人材は、国内外問わずこれからの時代で重宝されるでしょう

一口にITといっても、分類するとさまざまなスキルがあります。

・Webデザイナー
・プログラマー
・ゲーム制作
・アニメーション、映像・映画など

留学では、上記のような内容を実践的に学び、実務スキルを身につけることが可能です。

転職前に英語力と高度なITスキルを身につけておけば、自分が希望する会社に入社しやすくなるでしょう。

 

英語力と金融知識の習得

英語力と金融知識の習得を目的とした留学もあります。

金融に関する知識は、会社を経営する上で欠かせない知識であり、どのビジネスでも求められるスキルです。

大学院で経営について学ぶ「MBA(Master of Business Administration)」は、ビジネスに活かせる学位とされており、需要が高いと言われています

MBA留学では、経営学をはじめ、マーケティングや経営戦略、マネジメント、金融などさまざまな内容を学べます。

実際に会社経営をしたい人や、経営管理やファイナンス部門へ転職する人におすすめの留学スタイルです。

 

英語力アップが目的だとダメ?

留学へ行く醍醐味と言えるのが「英語力の向上」でしょう。

ただし、社会人留学で英語力アップのみを目的として掲げるのは注意が必要です。

ここでは、英語力アップを留学の目的とする際の注意点を説明します。

 

語学留学の後に進学する目的があるならOK

留学後に就職するのではなく、その後大学・大学院への進学を検討している方は、語学力向上を目的とした留学でも問題ないでしょう。

海外の大学・大学院に入学するためには、英語力や専門スキルを確認するための入学試験が用意されています。

一度語学留学をして英語力をアップさせて、その後大学・大学院へ入学するというルートは、入学試験に合格するための効率的な手段の1つです。

 

帰国後に日本で転職する人は慎重に考えよう

帰国後に日本で転職を考えている人は、語学力アップだけを目的にするのは危険です。

特に国内で全く英語に触れていなかった人は、英語力が伸びるまでにかなり時間がかかってしまいます。

そのため、せっかく留学に行ったにも関わらず、期待したほどの英語力を習得できず、転職での強みとしてアピールできるほど至らないことも考えられます。

また、近年留学自体が決して珍しいものではないため、「英語力がある」「留学したことがある」という事実だけでは、評価に値しません。

英語力だけを武器にするのではなく、ほかの専門性やスキルを掛け合わせてアピールする必要があります

 

留学後も海外で生活する人は気にしなくてよい

留学が終わっても帰国せず、海外で生活する予定の人は、語学力アップの目的でも構いません。

留学を通して海外生活が気に入り、永住することを決めた人もいます

日本で就職しないという選択を取れば、日本でのキャリアにブランクが空いてしまう点や転職でアピールするスキルなどを考慮する必要がありません。

「留学後の困らない英語力を身につける」という目的の留学でも問題ないでしょう。

 

まとめ:社会人留学の目的は「キャリアアップ」が一般的

社会人留学は学生の留学とは異なり、キャリアに穴を空けるという覚悟を持って留学に行く必要があります。

そのため「なんとなく留学に行く」というあいまいな理由・目的では不十分でしょう。

「キャリアアップのため」や「〇〇のスキルを取得するため」など、明確な目的を持って留学に挑む必要があります。

事前に留学の目的・プランをきちんと立てて、留学中から留学後までの自分を見据えて行動するようにしてください。

さらに、「どの国に留学するのか」という点も、留学で得られるスキル・経験や留学先での充実度を大きく左右します。

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ぜひこれを機に、フィジー留学を検討してみてくださいね。

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